10/04: 経緯

1980年代末、銀行は企業向け融資が飽和状態になると、個人向け融資の拡大を図ります。その際、銀行が着目したのが優良不動産を持つ顧客でした。そこで導入されたのがいわゆる「大型フリーローン」というもので、優良な土地さえあれば、顧客の職業・年齢・性別・生活実態・返済能力・返済計画その他をほとんど考慮せずに多額の金を貸付けるビジネスモデルで、元金は据え置きというのも特徴でした。

このような時代背景の中、当方も1988年、大学時代からの友人であった都銀支店長から、相続税対策として多額の借金をすることを執拗に勧誘されるようになりました。銀行側は拙宅への訪問を重ね、相続税がいかに過酷かを繰り返し説き、同時に銀行の提案する借金による税対策がきわめて有効かつ安全であることを説明してきました。当時の銀行の経営方針は大蔵省という大官庁の許認可制の下に国のお墨付きをもらっていた上、一般の人もその堅実まじめなイメージに大きな信用を置いていた時代でした。そのような銀行の信用度の高さもあり、私たちは愚かにも銀行の言うことを信じ、多額の融資を受けたのでした。この債務以来約20年間、私たちは生活を脅かされながらも利息だけで1億4千万円もの返済をしてきたのです。
しかし2003年になるとみずほ銀行は自宅の評価が借り入れ分の価格を下回っているという理由で追加担保を要求、受諾しなければ自宅を競売にかけるときわめて強硬な姿勢だったため(この時期保証人夫婦は共にストレスからくる心臓疾患で入院、手術)、当方は自宅敷地内に残っていた土地を追加担保せざるを得なくなりました。
その直後、今度は元金返済要求を受けます。銀行は「元金を払わないなら口座に利息代金の入金があっても利息分を引き落とす気はなく、利息不払いの契約違反とみなし」追加担保の土地を合わせて自宅を競売にかけると言ってきたのです。その後も苦渋の対応を強いられましたが、結局、交渉途中であった2007年初頭競売通告書が送られてきたのです。
現在、私たちが住む自宅はみずほ銀行によって競売手続きが進行しています。このままいくと来年初頭には90歳になる祖母と一緒に家族全員、問答無用で自宅を追い出されることになっております。

事の発端は80年代後半、銀行から相続税対策のため借金をした方がいいと執拗に提案され、多額の融資を受けたことです。
しかしながらみずほ銀行は土地価格下落を理由に、名義人がまだ存命中で相続も発生していないにもかかわらず、数年前から自宅売却による債務返済を迫り続け、結局競売を強行してきたのです。家を守るために融資を受けなさいと言ってきた銀行にまさに家を奪われる寸前にあるのです。